シリコンバレーへ来て、何か新しい運動を始めたい。クライミングに興味はあるけれど、子どもを連れて行っても大丈夫なのか分からない。あるいは、日本やアメリカのほかの地域で続けてきた家族クライミングを、Californiaでも続けたい。そんな家族にとって、Movementは有力な選択肢の一つだと思います。
わが家は、私の仕事の都合で、MichiganからCaliforniaのシリコンバレーへ引っ越すことになり、クライミングジムを探しました。MichiganではPlanet Rockに通い、ボルダリングだけでなく、トップロープも始めていました。

せっかく家族で続けてきたので、Californiaでも続けようと思っていました。
Matthew: マシュCaliforniaのベイエリアに、ロープもボルダリングもできるクライミングジムってあるかな



ベイエリアでクライミングジムを探すと、Movement
っていうジムがヒットするよ。
ということで、Movementを訪れてみて、雰囲気が良かったのでHiro、Matthew、Mokaの3人が月額会員になり、利用しています。この記事では、これから親子でクライミングを始めたい人と、すでに家族で登っている人の両方に向けて、Movementへ実際に通って分かったことを紹介します。
Movementはクライミングだけのジムではない
Movementは、クライミング、ヨガ、フィットネスを組み合わせた全米展開のジムです。月額会員になると、登録時のホームジムだけでなく、全米のMovementを利用できます。ヨガやフィットネスのクラスも会員料金では追加費用なしで受講できます。(Movement)
Bay Areaには、次の5店舗があります。
- Sunnyvale
- Santa Clara
- Mountain View
- Belmont
- San Francisco
シリコンバレー周辺だけでも、Sunnyvale、Santa Clara、Mountain Viewがあります。わが家では、ロープクライミングをする日はSunnyvale。ボルダリングをしたい日はSanta Claraへ行くことが多くなりました。一つの店舗を選んだら、ずっとそこだけに通わなければならないわけではありません。この使い分けが、家族で通ううえではかなり便利でした。


ロープクライミング、ボルダリング、有酸素運動、フィットネス、サウナ。家族全員が同じことをしなくても、それぞれがやりたいことを選べる。この自由さが、わが家には合っていました。
わが家は3人で月額会員になった
わが家では、Hiro、Matthew、Mokaの3人が月額会員です。一度だけ試すなら、Day Passでもよいと思います。しかし、わが家の場合は、
- Californiaでもクライミングを続けたい
- ロープとボルダリングの両方をしたい
という目的がはっきりしていました。そのため、数回Day Passで試した後、月額会員になりました。確か、月に5回以上行くと、月額会員の方がお得な金額だったと思います。
Movementの月額会員は、クライミングだけでなく、全店舗へのアクセス、ヨガやフィットネスクラス、ゲストパス、入門クラス、ギアショップ割引などの特典を利用できます。
私は、クライミングだけでなく、有酸素運動や追加料金なしで受けられるフィットネスクラスにも参加しており、結果として、ほぼ毎日通っています。単にクライミングの入場料を定額にするというより、運動する場所全体を月額で利用している感覚に近いです。
Sunnyvaleは総合フィットネスジムに近かった
Movement Sunnyvaleへ初めて行って驚いたのは、クライミングウォールだけではありませんでした。クライミングに加えて、ウェイトトレーニングと有酸素運動の設備、ヨガスタジオ、グループフィットネスクラス、ギアショップなどがあります。
さらに、Sunnyvaleにはシャワーとドライサウナもあります。日本でもいくつかクライミングジムへ行きましたが、サウナ、有酸素運動、ウェイトトレーニング、ヨガ、フィットネスクラスまで同じ施設に入っているジムを見たことがありませんでした。クライミングジムの隅に、補助的な筋トレ器具が少し置いてあるという規模ではありません。クライミングジムと総合フィットネスジムが一緒になったような施設です。
家族で通っていても、いつも同じ時間に登るわけではない
「家族でクライミング」と聞くと、親子全員が同じ時間にジムへ行き、同じ壁を一緒に登るイメージがあるかもしれませんが、私は平日は仕事をしているため、家族全員が同じ時間に登ることはあまりありません。
平日はMatthewがMokaをジムへ連れて行きます。私は仕事帰りにジムで知り合った友達や会社のメンバーと登ることが多いですが、時間が合えばMatthewとMokaに合流します。一緒にロープを登れる日は、Matthewにビレイしてもらうこともあります。



今日はまだジムにいる?



いるよ。あとでロープやる?
家族全員の予定を毎回そろえなくても、行ける人が行ける時間に利用できる。そのうえで、時間が重なれば一緒に登る。わが家にとっての「家族でクライミング」は、いつも全員で行動することではなく、それぞれの生活の中にクライミングがある状態に近いです。
ほぼ毎日通っているが、毎日登るわけではない
現在、私はだいたい毎日Movementへ行っています。ただし、毎日クライミングをしているわけではありません。おおよその一週間は、次のようになっています。
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| 月曜日 | クライミング、有酸素運動 |
| 火曜日 | 有酸素運動、サウナ |
| 水曜日 | ボルダリング、有酸素運動 |
| 木曜日 | 有酸素運動、サウナ |
| 金曜日 | 有酸素運動、ロープクライミング |
| 土曜日 | フィットネス、ボルダリング |
| 日曜日 | ロープまたはボルダリング |
40代で毎日登ろうとすると、指や肩に疲れが残ります。火曜日や木曜日は無理に登らず、有酸素運動をして、サウナへ入って帰ることが多いです。クライミングを休んでも、ジムへ行って身体を動かす習慣は続けられる。
これは、クライミング以外の設備がそろっているMovementだからできる使い方です。40代から無理なく続けるという意味では、登らない日に利用できる設備があることは、思っていた以上に大きなメリットでした。
ロープならSunnyvaleかBelmont、ボルダリングならSanta ClaraかMountain View
ロープクライミングとサウナならSunnyvaleかBelmont
Matthewと時間が合う日は、ビレイしてもらってロープを登ります。一人で行く日は、有酸素運動とサウナだけで帰ることもありますが、ボルダリングエリアも充実していますので、打ち込む課題ができたらずっと通うこともあります。
ロープクライミングを始めたい人に向けて、ロープクライミングの講習が定期的に開かれています。


ボルダリングならSanta ClaraかMountain View
主な目的は、ボルダリングです。私が有酸素運動をしている間に、MokaとMatthewが先に登り始めることもあります。土曜日は、フィットネスとボルダリングを組み合わせることが多くなりました。Santa Claraにも、ボルダリング設備だけでなく、ヨガスタジオ、筋力トレーニング、有酸素運動設備、ギアショップがあります。
月額会員は、Sunnyvaleの会員だからSunnyvaleだけという仕組みではありません。その日の目的や家族の希望に合わせて、店舗を変えられます。
初回登録はほぼオンラインだった
Movementを利用する人は、Participant Agreement、いわゆるWaiverへの同意が必要です。Waiverは来店前に公式サイトから入力できます。わが家は事前には済ませず、Sunnyvaleの受付にある端末で手続きしましたが、紙の申込書を書くのではなく、端末の画面に沿ってHiro、Matthew、Mokaの情報を登録し、Waiverへの同意を進めます。
事前にオンラインでWaiverを済ませておけば、現地での手続きをさらに短くできます。
登録後は、受付で一人ずつ顔写真を撮りました。その後、それぞれにメンバータグが渡されます。2回目以降は、入館時に受付でタグを読み取らせるだけです。


ゲストパスを活用して家族や友人と楽しむ
Movementの月額会員特典には、2種類のゲストパスがあります。
Monthly Guest Pass:Movementを以前に利用したことがある人にも使えます。会員1人につき、毎月1人を無料で招待できます。
わが家では3人が月額会員なので、Monthly Guest Passを家族合計で毎月3人分利用できます。息子のAkiは月額会員ではありませんが、ときどきゲストパスを使って一緒にジムへ行きます。毎週は行かない家族まで全員を月額会員にしなくても、一緒に行きたい日にゲストパスを利用できます。
First-Time Guest Pass:Movementを一度も利用したことがない人向けです。会員1人につき、1日2人まで無料で招待できます。こちらは毎月1回ではなく、「初回利用者」に限って毎日使える枠です。
以前、Michiganで外岩に連れて行ってくれたTさんが出張でサンフランシスコに来た際に利用しました。また、日本から遊びに来た友人家族全員を、初めてのロープクライミングに招待したこともあります。
会員本人が登るためだけでなく、周囲の人をクライミングへ誘えることも、月額会員の面白いところです。ただし、ゲストにもWaiverへの同意が必要です。
クライミング用品もジムで買える
SunnyvaleとSanta Claraには、クライミング用品を販売するギアショップもあります。これからクライミングを始める人にとっては、シューズ、ハーネス、チョークバッグなどを、実際に通うジムで相談できるのは便利です。家族でクライミングを始めると、全員分のシューズやハーネスが必要になることもあります。


3人分となると、道具代も小さくありません。月額会員は、ギアショップで最初の買い物が20%オフ、その後の買い物も10%オフになります。これから道具をそろえる予定なら、会員になる前に急いですべて購入するより、会員特典を確認してから買う方法もあります。
いろいろな国の人と話すので、英語も鍛えられた
設備以外で日本との違いを感じたのが、人との距離の近さです。特にSunnyvaleのサウナでは、かなり高い確率で誰かに話しかけられます。今日は何を登ったのか。どの店舗へよく行くのか。どこから来たのか。どんな仕事をしているのか。大体、何かしらの会話が始まります。日本のジムやサウナでは、それぞれ静かに過ごすことが多かったため、最初は少し驚きました。



今日もサウナで話しかけられたよ



今日は何の話?



最初はクライミングで、最後は日本の話になった
シリコンバレーという土地柄、誰もが知る大手企業からベンチャーまで、さまざまなテック系企業で働く人が集まっているので、技術系の話になることもありますし、色々な国から人が集まっているので、自分の出身地の話になることもあります。
実際に話した人の中には、中国、韓国、インド、スロベニア、ドイツ、フランス、イタリアなど、ヨーロッパや中東出身の人も多くいて、シリコンバレーらしい多国籍な雰囲気があります(私も日本語訛りが強い英語を話す日本人です)。
クライミングエリアで同じ課題に取り組んでいると、登り方を聞かれたり、こちらから聞いたりします。同じ課題を登っているというだけで、会話を始める理由があります。
娘のMokaは、同じ課題を登っている子に自分から話しかけることもあれば、反対に話しかけられることもあります。
親から見ていると、クライミングという共通の話題があることで、子ども同士の距離が縮まるのは早いと感じます。気づけば一緒に登り、名前を聞き、そのまま友達になっていることもありました。新しい土地で子どもが人間関係を作る場所としても、クライミングジムは悪くないと感じています。親同士も友達になり、家族で外岩に行くこともあります。


私のように、英語に自信がない人でも、最初から長く話す必要はありません。サウナでの雑談。課題についての相談。ビレイ中のやり取り。外岩へ行くための予定調整。趣味で使う英語の方が定着すると感じましたし、英語はかなり鍛えられました。
ジムで友達ができ、外岩にもつながった
Movementへ通っているうちに、日本語を話せる人も含めて、私にも何人か友達ができました。Californiaで外岩へ行く機会が増えたのも、Movementで知り合った人たちとのつながりがあったからです。
会社のメンバーと偶然会い、そのまま一緒に登ることもあります。事前に約束していなくても、壁の前で会えば、同じ課題を登ったり、ロープを一緒にしたりします。
クライミングジムは単に運動する場所だと思っていましたが、実際には、新しい土地で知り合いを作る場所にもなりました。誰でもすぐに友達や外岩仲間ができるとは限りません。何度も通い、同じ人と顔を合わせ、少しずつ話すようになった結果です。ただ、クライミングという共通の話題があるので、何もきっかけがない場所より、人とはつながりやすいと感じています。
まとめ
これから親子でクライミングを始めてみたい。日本で続けてきたクライミングを、シリコンバレーでも続けたい。ボルダリングとロープの両方をしたい。家族それぞれが違う種目を楽しみたい。子どもが登っている間、親も運動したい。新しい土地で、知り合いやクライミング仲間を作りたい。そんな方は、Movementと相性がいいかもしれません。
まずはデイパスやゲストパスで体験し、家族がどれくらい通いそうかを見てから考える方がよいでしょう。わが家のように家族で頻繁に通い、複数店舗、フィットネス、クラス、サウナ、ゲストパスなども利用する場合は、月額会員の特典を使いやすくなります。
わが家も、いつも家族全員で同じ時間に登るわけではありません。平日はMatthewがMokaを連れて行き、私は仕事帰りに友達や会社のメンバーと登ることが多いです。時間が合えば家族と合流し、疲れている日は有酸素運動やサウナだけにします。
毎月のゲストパスと、Movementを初めて利用する人向けのゲストパスがあるため、ときどき参加する家族や友達も誘いやすいです。ギアショップではクライミング用品も購入でき、月額会員には割引もあります。
通い続けるうちに友達ができ、週末の外岩にもつながりました。子ども同士にも自然な交流が生まれ、さまざまな国の人と話すことで、英語を使う機会も増えました。
家族全員の予定や、やりたいことを毎回そろえる必要はありません。それぞれが行ける時間に、自分のペースで利用できることが、家族で無理なくクライミングを続けやすい理由だと思います。


※Waiver、会員制度、ゲストパス、会員特典、ギアショップ割引、施設設備、年齢条件、クラス、ビレイ認定などは変更される場合があります。利用前にMovement公式サイトの最新情報を確認し、クライミングや各設備の利用時は、店舗の講習、スタッフの案内、公式ルールに従ってください。


