キャッスルロックで外岩トップロープに挑戦:家族だけで外岩ロープ挑戦を目指した記録 2/2

ミシガンでのトップロープ経験を経てサンノゼへ引っ越し、前回はMovementのジムで知り合った頼もしい友人(V8クライマーのママさん)に同行してもらいながら、キャッスルロックで終了点(アンカー)の構築を教わりました。 この記事の続きです。

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「いつまでも人に頼るわけにはいかない。次こそは、自分たち家族の力だけで外岩に来て、安全にロープをセットして登ろう」 そう心に誓い、ノートを見返して予習を重ね、ついに「自分たちだけで外岩に挑む日」がやってきました。 時期は2025年12月。向かったのは、前回と同じくサンノゼから車ですぐの「Castle Rock State Park(キャッスルロック州立公園)」。

前回教わった手順を思い出しながら、夫婦だけで安全を管理し、あのスリルと充実感を味わったリアルな一日を記録します。

Hiro: ヒロ

前回、経験豊富なママさんに教わった内容をノートにまとめて、今日のために予習はバッチリ済ませてあるよ。Youtubeでも何度も復習したからね。ギアの準備も万全だ。

Matthew: マシュ

トランクを開けると、いつものハーネスやヘルメットの他に、新しく仲間入りした道具たちが並んでいていよいよ本格的って感じがするね。

今回のロープクライミングのために買い揃えたもの

まずはロープ。EDELRID(エーデルリッド)の9.6mmの40mのロープを選びました。いつも通っているMovementでは、UIAA認証済の40m以上のシングルダイナミックロープが必要とのことで、ジムでの使用を想定してこれを選びました。

しかし、初心者用の外岩ルートを想定するなら、もう少し長いほうが良かったかもしれません。また、細さも思ったより細く、ビレイ器具で慣れるまでは少し怖かったので、9.8mmの方が良かったかもしれません。

Hiro: ヒロ

今回は自分たちだけで安全を確保しなきゃいけないから、ショップで新しく買い揃えたんだ。

Matthew: マシュ

ポップで綺麗な色合いのロープよね。そしてスリングも、幅広で安心感のある18mmのスリング(47インチ/120cm、22kN)も買い足したし、カラビナもスクリューゲート(安全環)付きのものをしっかり用意しました。

安全環付きカラビナは最低でも5つ必要。アンカー側はアルミを3つ(1つはセルフビレイ用、2つは終了点用)、そしてロープ側は耐久性が高いスチール製を2つ、そして、120cmのナイロン製スリングを1つ購入しました。

後はセルフビレイ用のPAS。

Hiro: ヒロ

必要なら後々買い足すとして、まずはこれで挑戦してみよう。ダメなら敗退して出直し。

Matthew: マシュ

命を預けるのは自分たちだけだもんね。緊張感が前回とはケタ違いだけど、この「自分たちで準備してやり切るぞ」っていうワクワク感も大きい。

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トレイルと冬の空気

ツールを揃えて、12月。サンノゼから車を走らせ、見慣れてきた山道を抜けてキャッスルロック州立公園の駐車場へ。 背中にはロープとギアを背負い、木漏れ日が差し込むトレイルへと足を踏み入れます。

前回と違い、今回は自分たちが主役のクライミング。目的地は同じでも目的が違います。「前回のルート、前よりうまく登れるかな」とか言いながらも、メインは終了点の構築。まずは地上にある立ち木に予備のスリングを巻き付け、終了点構築の練習をしました。

いざ実践:自分たちだけでルートに挑む

初めのターゲットは、South Face。岩場に到着し、まずは慎重にセルフビレイを取りながら、前回教わった通りに終了点を構築します。 「スリングの長さは足りているか」「カラビナの向きは正しいか」「ロープが岩の角で擦れていないか」。頭では理屈を理解していても、足場の切れた崖の上の高度感が、ずしりとしたプレッシャーとなって押し寄せます。何度も声を掛け合い、互いのハーネスや結び目を幾重にもチェックし合いながら、なんとか終了点を構築することができました。

終了点が構築できたので、早速登ってみました。

勝手が少し分かっているとはいえ、いざ自分の足で砂岩のフリクションを信じ、ポケットに指を掛けながら登っていくと、やはり心拍数は一気に跳ね上がります。 「ここに体重を乗せて本当に大丈夫か?」という不安と戦いながら一手ずつ登り詰め、トップロープで吊られている安心感をかみしめつつ、無事にトップアウト。

緊張したけど大きな充実感

地上に降り立った瞬間、どっと疲労が押し寄せたのと同時に、言いようのない大きな充実感が胸を満たしました。ジムのあらかじめ安全が保証された環境とは違い、すべての責任を自分たちで背負う緊張感。だからこそ、一歩一歩クリアしていく喜びは格別でした。

まとめ:これからの外岩に向けて

初めて「自分たちだけ」でキャッスルロックの外岩トップロープで登ることができました。慎重に確認を行ったため、1本でもうクタクタでしたが、自分たちだけでやり切る」ことで得られる圧倒的な充実感を得ることができました。 人に頼らず、事前の予習と現場での入念なダブルチェックを重ねて完登した経験は、これからのクライミングへの大きな自信になりました。安全マージンを絶対に崩さない姿勢 「自分たちだけでできた」という成功体験こそ得られましたが、慢心せず、少しでも不安があれば立ち止まる慎重さをこれからも持ち続けたいです。

今回無事に自分たちだけで登れたことで、世界が少しだけ広がったような気がします。 これを機に、キャッスルロックだけでなく、カリフォルニアのいろいろな外岩のルートに少しずつ挑戦していこうと思います。

また、今回のトップロープでは、目的の岩の終了点まで、安全に登れる別ルートが存在していなければならないという制約があります。そのため、登れる岩が限られてしまいます。そこで、リードクライミングの練習を始めることになりました。

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クライミングについて:外岩でのロープクライミング、終了点構築、ビレイ技術は重大な事故や命に直結します。必ず事前に信頼できるクライミングジム、ガイド、有資格者による実践講習を受講し、正しい技術を身につけた上で挑戦してください。また、落石に備え、ヘルメットの着用を推奨します。
岩場のルールと自然保護:岩場では、ロープクライミングが許可されているエリアや、その他ルールが細かく定められています。公式サイトおよび入手可能な関連情報を事前に確認の上、ルールに沿って楽しくクライミングしましょう。

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