クライミングをしばらく続けていると、ロープエリアの高い壁も気になってきます。私たち家族は、ミシガンのジムで、トップロープのクライミングを始めました。それからしばらくして、私の仕事の都合で、ミシガンからカリフォルニアのシリコンバレーへ引っ越すことになり、Movementというクライミングジムに通い始めました。

Matthew: マシュミシガンでやってたみたいに、トップロープクライミングでも登りたいね。



クライマーが登り方を理解しているか、また、クライマーを下で支えるビレイがちゃんとできているかを確認してもらえばいいみたいよ。
ジムのスタッフに確認したところ、定期的に行われているビレイ講習に参加するか、経験者ならちゃんと登り方がわかっているかのビレイチェックをして問題なければその場で登るためのタグを発行してくれるとのことでした。ということで、Movementのトップロープの講習と、私たちが受けたトップロープのビレイチェックの過程を紹介します。
トップロープとは何か?
ロープクライミングの基礎になるのが、トップロープです。トップロープとは、あらかじめルートの頂上に設置されたロープを使って登るロープクライミングです。登る人はハーネスをつけ、下にはビレイヤーと呼ばれる人がいて、登る人に合わせてロープを操作します。
リードクライミングのように自分でロープをかけながら登るのではなく、まずはロープに守られた状態で、高い壁を登る感覚や、ビレイヤーとのやり取りを覚えていきます。
壁はボルダリングより高く、上に行くほど床が遠くなります。登り終わった後は、ロープに体重を預けてビレイヤーに降ろしてもらいます。


自分でビレイするなら講習かビレイチェックが必要
Movementでトップロープを登るだけであれば、ビレイチェックに合格した人にビレイしてもらうことで、初めての人や13歳未満の子どもでも登ることができます。
一方、自分でロープを操作してビレイするには、13歳以上であることに加え、Movementのビレイチェックに合格する必要があります。トップロープもビレイも初めてという人には、「Introduction to Rope Climbing」という約60分の講習が用意されています。
必要なものは全てレンタルできますので、まずはレンタルで講習を受け、そのまま登ることも可能です。多少の差はあれど、どのジムでも同様だと思います。
- エイトノット、ビレイ器具、ハーネス、ロープのチェック方法
- 登り方、落ち方、降り方
- ビレイ器具の使い方
が基本となりますが、特に難しいことは無いと思います。ビレイ器具も、ブレーキ補助付きのビレイデバイスで初心者でも安全に扱えるPetzlのGRIGRI(グリグリ↓写真の左にある青いデバイス)というものが各トップロープにあらかじめ設置されています。


インストラクターの指示の通りに講習を受ければ問題ありません。
私たちは講習は受けずにビレイチェック:Planet Rockとの違い
Mokaはまだ13歳に達していなかったので、私とMatthewでビレイチェックに臨みました。私たちはすでにミシガンでトップロープを行っていたので、特に問題はありませんでした。


ミシガンで通っていたジム、Planet Rockでは、
- 講習の時のビレイ器具がATC:シンプルで軽い一方で、GRIGRIのようにブレーキ補助がないので、ブレーキハンドを正しい位置に保ちながら操作する必要があります。
- アンカーに抵抗がない:アンカーに摩擦抵抗がなく、スムーズな降下ができる一方で、思ったより早く降下してしまうので気をつけないと怖い
という感じでした。Movementでは、GRIGRIが備え付けられているのと、トップアンカー部分の摩擦が比較的大きいため、相対的にゆっくり降ろすことができます(体重が軽いと全然降りてこないし、登るときも思いっきりロープを引っ張らないとたるみが残ってしまう…)。Movementのほうが、自由度が相対的に少し低いが、逆に初心者に安全の配慮がされていると感じました。
Movementで私がビレイチェックを受けた際には、エイトノットの末端に追加の結び目を作らないように言われました。ビレイヤーがチェックする時に誤解する恐れがあるから、とのことです。
あとは、登り始め、登っている最中、クライマーを降ろす際の安全に関する質問をいくつか受け、それに正しく答えられるか、という感じでした。講習が完了すると、トップロープのチェックに合格したタグをもらえますので、ハーネスにつけて使います。


アメリカのロープクライミングの掛け声
クライマーとビレイヤーは、以下のやり取りを行います。
(以下、クライマー/ビレイヤーの順)
・準備ができたら、 on belay / belay on
・登り始めに、 climbing / climb on
・途中で休みたい時や、トップまで登ったのでロープを張ってほしい時は、take / gotcha
・降ろしてほしい時は、lower / lowering
・ビレイを解く時は、 off belay / belay off
これは、ミシガンのジムでも同じだったので、アメリカではこのようにやり取りをするのが一般的だと思います。日本では「テンション」とコールしますが、アメリカでは「Take(テイク)」とコールします。


トップロープチェックの完了
これで、トップロープであれば登ることができます。平日の夜は結構混んでいるので、周囲のクライマーが登っているルートをよくチェックするのは当然、さらに声をかけながら登るとより安全に楽しむことができます。


まとめ
Movementで自分たちだけでトップロープを楽しむには、ビレイヤーがビレイチェックに合格する必要があります。私とMatthewは、ミシガンのPlanet Rockでトップロープを経験していたため、今回は講習を受けずにビレイチェックを受けました。
同じトップロープでも、MovementではGRIGRIが設置されていたり、トップアンカーの摩擦が大きかったりと、Planet Rockとは少し違います。最初はロープの引き方や降ろし方に戸惑いましたが、何度か登るうちに慣れてきました。ビレイチェックに合格すると、ハーネスにつけるタグを受け取れます。これで、カリフォルニアでも家族でロープクライミングを再開できました。
ビレイ器具の使い方や結び方、掛け声などのルールは、ジムによって異なる場合があります。実際に登る際は、必ず利用するジムの講習、スタッフの説明、公式ルールに従ってください。高い壁を登るのは、何度経験しても少し怖さがあります。それでも、家族で確認しながら、無理のない範囲で続けていこうと思います。


※Waiver、会員制度、ゲストパス、会員特典、ギアショップ割引、施設設備、年齢条件、クラス、ビレイ認定などは変更される場合があります。利用前にMovement公式サイトの最新情報を確認し、クライミングや各設備の利用時は、店舗の講習、スタッフの案内、公式ルールに従ってください。


